ウメノキ”大ピンチ”

プラムポックスウイルスに感染したウメの症状と植物検疫

日本への侵入が警戒されていたプラムポックスウイルス(PPV)が、東京都青梅市のウメに感染していることが、東京都と東京大学植物病院の調査で確認され、2010年2月には植物防疫法に基づき、感染樹の伐採や移動規制が始まりました。なお、PPVはヒトや動物には感染しませんし、PPVの感染した果実を食べても健康に影響ありません。

●PPVに感染する植物と伝染の仕方

PPVは核果類(サクラ属の果樹)では最も被害を及ぼす植物ウイルスとして外国では著名なものです。PPVが感染する植物は外国ではモモ、プラム(スモモ)などサクラ属、それにセイヨウマユミ、ヨウシュイボタなどです(以上は日本では未発生)。ウメへの感染は日本のみで確認されています。PPVは植物ウイルスなので自力では植物体に侵入感染できず、アブラムシが感染植物の汁液を吸うときにPPVの粒子が口器に付着あるいは吸収され、次に健全な植物の汁液を吸うときにPPVの粒子を樹体内に移して感染させます。

●感染したウメの症状

葉:退色輪紋、黄色輪紋、退色斑紋などを生じます。花弁:白花では脈に沿って薄紅色に着色、紅花では色が筋状に抜けます。果実:未熟果ではぼんやりした白色輪紋や奇形症状がみられますが、完熟期には不明瞭です。なお、感染樹が花弁や果実に必ずしも症状を現すとは限らないため、肉眼での診断では葉の発症を確認する必要があります。

●植物検疫上の対応

PPVを拡大させないために、法令により、①感染植物は伐採・処分し、②ウメ、モモなどの規制対象の生植物(苗、植木、盆栽、切り花、切り枝など;ただし、種子、生果実を除く)の防除区域(東京都青梅市など)からの持ち出しは禁止されています。詳細は次の農林水産省のホームページをご覧ください。
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/keneki/090408.html
http://www.maff.go.jp/pps/j/information/kinkyuboujo/index_ppv.html

  • 葉の症状(黄色輪紋症状)葉の症状 (黄色輪紋症状)
  • ph20100401_02花弁の斑入り症状 (白梅種)
  • ph20100401_03果実に生じた白色輪紋
このページの先頭に戻る