天然記念物や巨木等の紹介

島に残る巨木

日本最大のシイノキ、御蔵島南郷の大ジイ

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東京都伊豆諸島の御蔵島は、都心から約200kmほど南の太平洋上で絶壁で囲まれた緑の島です。

島の南側山頂近くで車を降り、1~2時間ほど急斜面をアップダウンすると、神秘的な池を囲むツゲの原生林に辿り着きます。そこには直径30cmを越すツゲの大木が多く残っています。 地元の自然研究家の方からツゲの幹の円盤を見せていただきましたが、驚いたことに、直径約25cmの円盤に年輪を270ほど数えることができました。 また、御蔵島はオオミズナギドリ(カツオドリ)でも有名です。彼らは土を掘って営巣する渡り鳥です。島の南側で林の斜面を歩くと、木々の根元は穴だらけです。飛ぶときは傾斜のゆるい幹をよじ登って海に向かう大枝上を走って飛び立つそうです。

ここで、1本の巨木を紹介します。そんな鳥たちと長い年月共に生きた証拠を見せてくれるスダジイの巨木です。浮き上がったたくさんの根が樹体を支えています。

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南郷の大ジイ 樹高21.5m 幹周14.3m

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大きく発達した板根

根元が浮き上がっても倒れないようにと巨大な板根も発達させています。大枝が折れて幹には大きな穴が開いています。この巨木はそこに新たな根を発生させ、これからどのように生き延びようかと模索しているようでした。

辿り着くのに大変な場所ですが、御蔵島に行かれたときには是非見に行くことをお勧めします。日本で最も大きなシイノキとされています。

緑の総合病院 院長 神庭正則

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