緑の総合情報

モミジバスズカケノキに発生する胴枯れ性病害の報告

2016.年02月24日

モミジバスズカケノキに発生する胴枯れ性病害の報告

スズカケノキとアメリカスズカケノキの交雑種で一般には、プラタナスと呼ばれるモミジバスズカケノキに胴枯れ性病害が広まっています。この病害は樹皮の一部が帯状の紫褐色に変色しやがて樹皮は紫褐色から褐色となり剥離します。樹皮には小さな黒点が見られます。病害が進行するに従い樹勢が低下し枯死します。最近の報告では(吉野ら2015)東京都港区、品川区、目黒区、豊島区、文京区、八王子市、埼玉県ふじみの市和光市で病害の発生が報告されています。原因菌の確定には至っていませんがBotryusphaeria属菌が原因菌として疑われています。(吉野ら2015)

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養菌性キクイムシとハナミズキの枝枯れ

2010.年10月27日

●ハナミズキの枝枯れ症状

最近、街路樹や公園に植栽されているハナミズキの枝先が枯死する被害症状が多発しています。

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ハナミズキの枝枯れ症状
穿孔部から先端にかけて急激に枯死する

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枝にあけられた穿孔口(直径1.5mm)

枯死枝を縦に裂いてみると、内部(材質部)には“坑道”と呼ばれる穴が続いています。
そして、坑道内にはキクイムシ類の成虫と幼虫が生息しているのが観察されます。

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ハナミズキ枯死枝の坑道内に生息するシイノコキクイムシ(矢印)と幼虫
白色のかびが坑道内にまん延している

ウメノキ”大ピンチ”

2010.年04月16日

プラムポックスウイルスに感染したウメの症状と植物検疫

日本への侵入が警戒されていたプラムポックスウイルス(PPV)が、東京都青梅市のウメに感染していることが、東京都と東京大学植物病院の調査で確認され、2010年2月には植物防疫法に基づき、感染樹の伐採や移動規制が始まりました。なお、PPVはヒトや動物には感染しませんし、PPVの感染した果実を食べても健康に影響ありません。

●PPVに感染する植物と伝染の仕方

PPVは核果類(サクラ属の果樹)では最も被害を及ぼす植物ウイルスとして外国では著名なものです。PPVが感染する植物は外国ではモモ、プラム(スモモ)などサクラ属、それにセイヨウマユミ、ヨウシュイボタなどです(以上は日本では未発生)。ウメへの感染は日本のみで確認されています。PPVは植物ウイルスなので自力では植物体に侵入感染できず、アブラムシが感染植物の汁液を吸うときにPPVの粒子が口器に付着あるいは吸収され、次に健全な植物の汁液を吸うときにPPVの粒子を樹体内に移して感染させます。

●感染したウメの症状

葉:退色輪紋、黄色輪紋、退色斑紋などを生じます。花弁:白花では脈に沿って薄紅色に着色、紅花では色が筋状に抜けます。果実:未熟果ではぼんやりした白色輪紋や奇形症状がみられますが、完熟期には不明瞭です。なお、感染樹が花弁や果実に必ずしも症状を現すとは限らないため、肉眼での診断では葉の発症を確認する必要があります。

●植物検疫上の対応

PPVを拡大させないために、法令により、①感染植物は伐採・処分し、②ウメ、モモなどの規制対象の生植物(苗、植木、盆栽、切り花、切り枝など;ただし、種子、生果実を除く)の防除区域(東京都青梅市など)からの持ち出しは禁止されています。詳細は次の農林水産省のホームページをご覧ください。
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/keneki/090408.html
http://www.maff.go.jp/pps/j/information/kinkyuboujo/index_ppv.html

  • 葉の症状(黄色輪紋症状)葉の症状 (黄色輪紋症状)
  • ph20100401_02花弁の斑入り症状 (白梅種)
  • ph20100401_03果実に生じた白色輪紋

チャドクガ

2010.年04月16日

今年の3月は妙に暖かい日が有り、桜の開花もチャドクガの発生も早まるのかと思われましたが、最近は寒の戻りといった状態で肌寒い毎日です。チャドクガの発生はやはり4月下旬以降になるでしょう。

チャドクガは卵塊の状態かあるいは幼虫が集団で越冬します。卵塊や幼虫の集団を見つけて4月中にできるだけ駆除しましょう。

卵からかえった幼虫は、若齢のうちは集団となっています。駆除するのはこの時期を逃してはいけません。バケツにビニール袋をかぶせて、幼虫集団の下に持っていき、鋏でそっと葉ごと切り取りましょう。

幼虫の毒毛針を浴びないように。卵塊の場合も毒針毛を纏っているので注意が必要です。
ちなみに殺虫剤も良く効きますが、毒針毛の毒は消えないので、とてもやっかいです。

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